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カナダ政府のコロナ政策における規制に反対する国民の希望を乗せてトラック集団がオタワに集結

1月15日より、アメリカーカナダの国境を通過するトラックドライバーに対するワクチン義務化が実施され、それに反対するトラックドライバーたちによるデモが勃発しました。カナダトラック同盟協会によると、今回の義務化でおよそ12,000 ~ 16,000のドライバーが業務に支障をきたしており、品不足など既に多くの物流に影響を及ぼしているとのこと。

フリーダム・コンボイfreedom convoy)」と呼ばれる抗議デモのトラックの集団は、西はBC州、東はニューファンドランド州、南はオンタリオ州の3方向から各都市の多くのサポーターに見送られながらカナダの首都オタワに向かい1月29日にカナダ国会議事堂の本拠地 Parliament Hill に集結。その時点で既にトラックなどの列が、40~50㎞ にも及んでいたそうです。そしてその頃カナダの首相Justin Trudeauは、セキュリティ上の理由で安全な場所に移動。

写真投稿元

Convoy to Ottawa 2022 Restart | Facebook Group
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Taking Back Our Freedoms Canada | Facebook Group
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フリーダム・コンボイの存在はSNSや一部のニュースで世界各地に波紋を呼び、お隣のアメリカからも多くのトラックが合流。ワクチン問題で国境を越えられないトラックは国境付近で集結、そして、この活動に影響を受けオーストラリアやニュージーランド、フランスなど世界各地で同様のデモが起こりはじめていて、大きな話題となっています。

5日経った今もオタワへ向かうトラックや一般車は増えていて、オタワ以外にもアルバータ州のアメリカとの国境にも多くのトラックが集結し国境をブロックするなど、カナダの歴史上最大級のデモになるだろうと予想されています。

一見、ワクチン接種を拒むトラックドライバーによるデモと見られがちですが、実は85%以上のトラックのドライバーは既にワクチンを接種しているそうで、今回のこのデモはワクチン接種を拒む人たちの抗議という単純なものではなく、カナダ政府のこれまでの、そして今現在のコロナ政策における全ての規制・制限に対して我慢の限界に達したカナダに住む多くの人たちの期待と希望を背負ったデモと言えるのではないでしょうか。実際、デモがスタートして数日、GoFundMe という寄付金を募るページで10億円を超える金額が集まっていることや、また、テスラの Elon Musk が27日に自身のTwitterで投稿した「Canadian truckers rule」とそれに賛同する多くの返信がそれを裏付けているように思えます。

トラックドライバーたちは要求が通るまで引き上げるつもりはないと明言している一方、Justin Trudeauは、スピーチの中で「一部の過激な少数派」「不快」など批判的な発言をしています。Justin Trudeau の最近の言動は中立には程遠い非常に偏った内容が多く、カナダ国内外を問わず批判は急速に広がっています。その一環だと思われますが、最近 liar.com というドメインが Wikipedia の Justin Trudeau のページにリダイレクトされていることも一部の層で話題となっています。

デモ参加者のSNSなどを見る限り、現時点、オタワでのデモはとても平和的に行われており、一部の大手メディアが報道しているような暴力的な事件などは起こってはいないようですが、故意に事件に発展させるよう政府の影組織が送り込まれていると指摘している人もいるので目が離せない状況です。

現段階ではどの程度長引くのか未定ですが、寄付金による十分な資金に加え、ローカルのビジネスやコミュニティが食事や宿泊場所を提供するなど全面的にサポートする動きもあるため、政府側が歩み寄る姿勢を見せない限り、デモは長期戦に突入する可能性もあります。

カナダの規制に反対する多くの人の期待を背負った今回のデモ、良い意味で歴史に残る出来事になることを願っています。

参考サイト

Freedom Convoy 2022 Official Website
freedomconvoycanada.com

Freedom Convoy 2022 | Wikipedia
wikipedia.org/wiki/Freedom_Convoy_2022

Convoy Reports | Rebel News
rebelnews.com/tags/convoy_reports

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hiro

Tamago TimesのWebやライター担当。2006年からバンクーバーに滞在。日本ではずっとWeb関連、カナダではワーホリ、留学生などへの情報案内やサポートをしながら、副業としてWeb作成やメンテナンス、デザイン、写真/動画の撮影・編集をしながら生活。執筆分野は主にIT、ガジェット、IT、現地情報、留学、ビザ、動物など。

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