カナダは2021年10月30日より、カナダから出発する航空、鉄道、クルーズへの搭乗の際にワクチン接種証明書の提示義務化を実施開始し、外国人(カナダ国外居住者)に対しては、その一時的な移行猶予期間として、「2022年2月28日までは、検査陰性証明を提示することで、カナダを出国する航空機に搭乗することが可能」としていましたが、その猶予期間が8月31日まで延長されると本日案内されました。
対象となるのは、現在カナダ滞在中のワーホリ、留学生、駐在員など、カナダをメインの居住国としていない人で、永住者に関しては対象外と案内しています。
永住者に関して
カナダ出国においては出国審査があるわけではなく、搭乗の判断は航空会社の窓口の担当者となるため、カナダ国籍または移民権保持者であっても、日本のパスポートさえ持っていれば、口頭での説明のみで実質出国が可能と判断できます。
実際に去年11月以降、日本のパスポートを持つワクチン未接種のカナダ国籍保持者または移民者で日本に帰国した人が、筆者の周りでも何人かいます。
注意事項
カナダ国籍または移民権保持者が必ずしもカナダに永住しているとは限らないものの、航空会社の担当者の判断次第となる以上、カナダ国籍(パスポート)または移民権(PRカード)保持者だということは可能な限り言わない方が賢明です。
検査結果の提示
移行猶予期間にカナダを出国するワクチン未接種の上記該当者は、下記を提示する必要があります。
- 分子検査(Molecular Test)の陰性結果証明
出発の72時間前までに検査したもの。 - 分子検査(Molecular Test)の陽性結果証明
出発の10日前から180日前までの間の陽性結果証明。 - ラピッド抗原テスト(Rapid Antigen Test)の陰性結果
出発の1日前までに検査したもの。金曜日に出発する場合、前日の木曜日(時間は関係ない)、または当日金曜日に検査したもの。
参考サイト
COVID-19 Boarding flights and trains in Canada
travel.gc.ca/travel-covid/travel-restrictions/domestic-travel