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コンパスカード(Compass Card)|誤ってタップインしてしまった場合はキャンセルできる

バンクーバーでは、2015年に コンパスカード(Compass Card) と呼ばれるICカードが導入され、主要の交通手段であるバススカイトレイン(SkyTrain)シーバス(SeaBus)の運賃の支払いは、改札やバスの車内に設置された専用のリーダーにコンパスカードをタップする自動精算方式に変わりました。これにより、従来の「Honor System」すなわち信頼で成り立っていた仕組みが全てシステム化され、同時に曖昧だった細かい事項が厳密にルール化されたわけです。

今回はこの内の1つ、誤ってタップインしてしまった場合のルールについて紹介します。

誤ったタップインとは?

定期券の場合は元々回数制限も時間制限もないため今回のルールは関係ありません。対象となるのは、Compass Card にチャージして使用する場合、またはクレジットカードを直接タップして使用する場合のみとなります。

そもそも誤ったタップインとはどのような時に発生するのでしょうか。考えられる例をいくつか下記に紹介します。

  • 財布のままタップしたらクレジットカードが読み取られてしまった。
    財布の中に非接触に対応したコンタクトレス・クレジットカードが一緒に入っている場合、リーダーに近い方が読み取られてしまうことがあります。
  • 乗車するつもりでタップしたが乗車する必要がなくなった。
    稀なケースではあるものの理由はいくつか考えられます。たとえば、スカイトレインやシーバスの改札を通って乗り場に行ったものの事故で運行が見送られていたためタクシーを利用することにしたなど。
  • 改札または駅を間違えてしまった。
    たとえば Waterfront駅のように同じ駅内に行先の異なる乗り場が複数あったり、地下通路の出入口が多数ある場合、タップする改札口を間違えてしまう可能性があります。定期券や一日券以外は最初にタップした時点から有効時間の90分がカウント開始となるため、タップインする場所を間違え時間が経過すると90分の有効時間に影響します。キャンセルすることで有効期限をリセットできます。

この仕組みを利用することで、近道や雨除けなどを目的に駅を自由自在に通過できるようになり、雨の多いバンクーバー生活を少しだけ快適にすることができます。

タップインをキャンセルするには

誤ってタップインをしてしまった場合、スカイトレイン/シーバス、またはバスによってキャンセル方法は異なります。

スカイトレイン/シーバスの駅の改札の場合

スカイトレイン/シーバス駅でのタップインをキャンセルする方法
  • 21分以内に同じ駅の改札でタップアウトする
    同じ駅内であれば異なる改札でも可
  • タップインからタップアウトまでの間、他の駅でタップしていないこと

Waterfront駅とMission駅を結ぶ長距離列車「West Coast Express」の場合は、60分以内に同じ駅の改札でタップアウトすればキャンセル扱いとなります。

たとえば Waterfront駅の場合、地下に通路が広がっていて地上への出入口や改札口が複数ありますが、仮に改札(A)でタップインして、地下通路を歩き、1ブロック先の改札(B)でタップアウトした場合、その時間が21分以内であればチャージされた分がキャンセルとなります。

しかし、タップインした後スカイトレインで隣駅まで行き、一度タップアウトして改札を出てしまった場合は、仮にその後最初の駅に戻ってきてタップアウトしたとしても、その経過時間に関わらずキャンセル扱いにはなりません。

バスの場合

バスの場合は、乗車時のタップインのみで、下車時にタップアウトするという概念がなく、スカイトレインやシーバスのように時間内にタップアウトしてもキャンセル扱いにはならないため、運転手に申し出て手動でキャンセルの手続きをしてもらう必要があります。

バスでのタップインをキャンセルする方法
  • タップイン後、5分以内にバスの運転手に申し出る
  • バスが発車するまでに行う

クレジットカードでタップした場合、キャンセルの処理がオンラインで確認できるようになるまでに数日かかる場合があります。

参考サイト

Compass Card Terms and Conditions of Use | Compass Card
compasscard.ca/TermsAndConditions

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hiro

Tamago TimesのWebやライター担当。2006年からバンクーバーに滞在。日本ではずっとWeb関連、カナダではワーホリ、留学生などへの情報案内やサポートをしながら、副業としてWeb作成やメンテナンス、デザイン、写真/動画の撮影・編集をしながら生活。執筆分野は主にIT、ガジェット、IT、現地情報、留学、ビザ、動物など。

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