こんまり流の片づけの基本中の基本で「片づけ祭り」とも呼ばれる、全出しの片づけを実際に体験してみましょう。この全出しの片づけは、自身のマインドの片づけにも繋がり、終わった後には驚くほどの違いを実感できると思います。片づけをすることは心を整えること。この心が整ったストレスなしのあなたの輝く人生のスタートの一歩を歩み出しましょう。
全出しの片づけの順番のおさらい
こんまり流の片づけは、全出しが基本です。そしてこれにも簡単な片づけやすい順番があります。その順番は下記のとおり５つのカテゴリーです。
- 衣類
- 本類
- 書類
- 小物
- 思い出品
この正しい順番に沿って、自分のトキメキであなたの大切な残したいモノを選んでいきます。このトキメキ感覚もおさらいすると、幸せに感じる、ワクワクする、ポジティブになる、心地が良い、落ち着くなどが挙げられます。反対に、ときめかないモノは、着心地が悪い、サイズが合わない、似合わない、ただなんとなく家にしまってある、穴が空いてる、黄ばんでしまった、人に貰ったから捨てられない、壊れてしまっている、あるいは直そうと思って取ってあるけど長いこと置きっぱなし、ワクワクしない、どうでもいいモノなどに当たります。あなたにとって、ときめかないモノは感謝でありがとうを告げて手放します。あるいは使えるモノは、セカンドハンドのお店に寄付することで、モノにとっても良い循環が生まれます。
全出しの片づけのやり方
では、衣類の全出しの片づけのやり方を説明していきます。まずは、家にあるあなたのすべての洋服を一箇所に集めます。家族の洋服は手をつけません。あくまでもご自身の片づけになります。この片づけ祭りをやるときは、全てのモノを手に取って選ぶので、洗濯は済ませておきましょう。玄関のクローゼットにあるジャケットやコート、ホームオフィスにかかっているカーディガンやトレーナーも一緒に、すべての衣類をベットの上、または床に大きなブランケットを敷いて、きれいな状態の場所へ置きます。そして、一つ一つ手にとってトキメキチェックをしていきます。この作業は、とても重要な作業で、一つ一つのあなたの大切にしたいモノを選び抜く、言い換えるとあなたの大切にしたい価値を発見する作業になりますので、丁寧に行なっていきましょう。
迷ったモノはどうするの？
そうは言っても、これはどうしよう？と迷ってしまうモノも出てきます。そういうグレーゾーンのモノは、迷ってしまうカテゴリーでとりあえず保管しておきます。いつも同じような洋服を選んできている人はその洋服たちは、きっとあなたにとってときめくモノなので選びやすいと思います。反対に、もう5、6年着ていないというモノは、なんとなく着るのを避けたい理由が心のどこかにあるはずなので、この際どうして長いこと着ていないのかを自分と向き合って、探ってみましょう。
このグレーゾーンの衣類やモノたちは、グレーゾーンの置き場を作って、期間を決めて様子を見てください。今はときめいて着れるかも、やっぱりしっくりこないなど発見があるはずです。期間は、1ヶ月や３ヶ月くらいと決めて、もし着ることがなければ手放してあげましょう。反対に、今まで着てなかった忘れられていた洋服を見つけて、こんなの持ってたんだ、取っておいていたんだと嬉しくなり着るようになれば、それはあなたにとってときめくモノなので、クローゼットに戻して大いに着てあげましょう。
カテゴリーに分けると収納時に便利
トキメキチェックで、一つ一つ選んでいる時に、トップス、セーター、ブラウス、ボトムス、ジーンズ、ドレスパンツ、スカート、コートやジャケット、などに仕分けして置いていくと、収納する時に時間が短縮できて便利です。その後に、下着類、靴下、ベルトやスカーフ、靴、鞄と大きなモノから小さめのモノに移っていきましょう。残すモノを全て選び抜いたら、次は収納していく作業になります。
収納場所を決める
自分で大切にしたいモノを選び抜いたら、今度はそれらを収納していきます。全て空になった収納のスペースを最大限に活かせるようにあなたのときめく収納を作っていきましょう。こんまり流では、クローゼットの中は、左から長いモノや重いモノ、そして軽い、丈の短いものは右の方に、右上がりになるように収納していきます。
ちなみに、右上がりは運気の上昇の方向です。コートやジャケット、皺になって欲しくないスーツやドレス、ドレスパンツ、風通しがある方が良いブラウスやヒラヒラしたスカートなどもハンガーにかけて収納した方が自然とぴったりします。掛ける収納スペースがたくさんある方は、そこを大いに利用していきましょう。ただし、取り出すのが大変なくらいたくさん収納してしまうと、洋服が傷み易いので、少し風が通る隙間があるように収納してあげるのがベストです。
タンスの引き出しにたたんで収納
タンスや引き出しなどの収納がある場合は、そこも大いに利用しましょう。こんまり流では、たたむことも推奨しています。あなたが残した大切にしたい洋服を、手で丁寧に皺を伸ばしてたたんであげる行為は、その洋服に愛情を示してあげることになります。Tシャツ、ジーンズ、セーター、下着や靴下など、丁寧に畳んで収納してあげてください。基本的には、こんまり流は、つるんとした四角い状態を作るようにたたんでいきます。そして、立てて収納します。服の上に服が乗ってしまうと、一番下の服が重みで傷んでしまったり、取り出しにくいので忘れられてしまったりするからです。小さくたたんで立てて収納すると、全ての服が見えて取り出しやすい状態になります。小さめに畳んであげると、自分が思ったよりモノが引き出しに入ります。軽いモノは上に、重いモノは下の引き出しに収納すると体の自然の上下に合うようになるので便利です。下着や靴下の小さいモノは上、次にトップス、下の方はジーンズやズボン、パジャマなど自分なりに工夫して収納していきましょう。この引き出しも、ぎゅうぎゅうにしてしまうと洋服が傷みやすくなるので、９割くらいのスペースを使うように心掛けてしてください。
収納場所は後から変えても良い
収納していく際、自分にとって使いやすいか、ときめく収納になっているか、仮置きで構わないので様子を見ながら進めてください。もし使っているときにしっくりこないようであれば、いつでも場所を変えてみて、あなたの一番使いやすいように工夫していってください。何度か試していると、ここが一番しっくりくる収納だとピンとくる時があります。
あなたにとって大事に残した洋服を丁寧に喜んで着て、そして洋服たちがトキメクように、丁寧に洋服のアドレスを決めてあげてください。きっとクローゼットを開けるたびに幸せな気分になることでしょう。
全出しの作業で自分の持っている全ての量を知る
全出しの作業は、とても大切な作業になります。生きていて、自分のモノの総量を把握している人は少ないと思いますが、実はそれが、自分を知ることの重要なカギになります。すべての総量を目にすると人は、こんなにたくさんのモノを所有しているのかとびっくりします。でも、この目にする光景の向こう側は、自分の全ての持ち物を把握して、自分の人生に残したモノを大切に丁寧に扱っていくことに繋がります。
トキメキチェックの裏にはこんな意味がある
トキメキチェックはこんまり流の片づけでは、とても大事なポイントになります。自分の価値でモノを選び抜く作業は、「自分が何を大事に生きていきたいか？」「自分はどんなモノに価値を置いているのか？」好きなモノ、好きな人たち、好きな環境、とあなたにとって人生全ての必要なモノが明確になります。そして、自分でモノを選ぶ作業の繰り返しは、自分軸で人生を生きていくために必要な、人生の決断力を鍛えることにも役立ちます。
片づけの先にある人生
衣類の全出しの片付けが終わったら、きっとあなたは自分にマインドの違いに気づくと思います。衣類はこんまり流片づけの第一歩ですが、自分で選んだ大好きな洋服、着心地の良いモノだけに囲まれたクローゼットと引き出しの中を見て、綺麗な収納にうっとりすることでしょう。
片づけは、誰にでもできる作業でありながら、一番大事とも言える理想の暮らしを叶えることができる手段でもあります。全ての５つのカテゴリーのモノが、全て定位置に決まって理想の家で暮らすこと。それが新しいスタート、あなたの新しい人生の始まりです。
片づけは、誰にでもできる物理的な作業です。そしてまた、片づけは自分の力を信じて行動できるツールです。一番大事なことは、片づけの後にあるあなたの理想の暮らしです。全ての５つのカテゴリーのモノが、全て定位置に決まって理想の家で暮らすこと。それが新しいスタート、あなたの新しい人生の始まりです。
片づけの後の輝いた暮らしを是非味わってみてください。
