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こんまり流『本の片づけ』のやり方とヒント

本は、全く持っていない人もいれば、「人生の宝もの」というくらい大好きで集めている人もいます。それではどのような基準で本を手放していけば良いのでしょうか。今回は、こんまり流の本の片づけについてのやり方、ヒントなどを説明していきます。

本は情報と鮮度が命

本を片づける時のキーワードは“体力”です。本は重たいし嵩張るので自分の体力がある時に片づけをしていきましょう。

本はあなたに情報を与えてくれます。本棚を見ると自分の「好きなこと」、「学びたいこと」、「趣味」などが分かり、自分自身の価値観に気づく事ができます。しかし、この本たちは、果たして今の自分にとってふさわしいモノたちなのでしょうか?

一方、店頭に並ぶ本たちは、常に情報の先端をいっています。その時代の求めていることや流行っていること、そして勉強や学びを導いてくれるモノです。

今あなたが求めている情報は何か?

本の手放しをする時、「今知りたいこと」、「学びたいこと」、「興味のあること」などの欲しい情報を頭に入れておくようにしましょう。これは、自分が本当に残しておきたい本を選ぶ際の有効な問いかけになります。昔好きで集めた趣味の本も、今は全く興味がないとか、昔勉強したくて買った本も全く目を通さず、今は違う勉強をしている、など自分の今の価値を再発見する手がかりになります。

」が大事です。家にあるけど全く読んでいない本たちは、もしかしたらもうお役目が終わっているのもしれません。「興味がなかったと言うことを知らせてくれた本」とも言えます。この先に読む可能性はあるのか?それであればいっそのこと手放すことで、興味のある本や学びたい本を新しく自分の本棚に迎え入れることができます。

その他、内容に関係なく生涯を通して“ときめく本”たちはしっかり大切に残してあげてください。

本も「全出し」

今あなたが持っているすべての本を、こんまり流では「全出し」していきます。衣類でもあった全出しですが、本もまた自分の持っている総量を把握しながら、トキメキと今自分が大切にしたい「情報」、「価値」、「興味」、「学び」で残す本を選んでいきます。

全出しは、今まで本棚に眠っていた本を一つ一つ起こしてあげる役目もあります。埃を払って、トントンと優しく叩いて風を通してあげます。何気なく本棚に入って忘れ去られていた本たちが、全出しで見えてきます。「こんな本持っていたんだ?」とびっくりすることもあるかもしれません。そこで、嬉しくなって開いて読むようであれば、それはあなたに取って必要な本であったことが分かります。

すべての本を本棚から出し床やテーブルに置いてから、自分にとって今必要な、大切にしたい本を選び直していきます。

ジャンルごとにグループで置いていく

一つ一つの本を自分の内面に触れて、「これは今の自分にとって必要な情報であるか」にフォーカスして、大切にしていきたい本をジャンル別にグループ化していくと、本棚にしまい直す時に便利です。同時に、昔の趣味や、もう興味のない情報、勉強などの本は感謝を持って、「今までありがとう」と手放していきます。残しておくと決めた本がすべて選び終わったら、それをグループ化したものから、本棚へ戻していきます。

こんまり流では本の帯は外していきます。本の帯は、他の人が書いたレビューだったり、広告だったりするため、本以外の余計な情報は取り去って、本のありのままの表紙でスッキリ収納しましょう。本のカバーも自分のときめくものや手作りのカバーであれば、そのままつけておいても良いですが、購入時に本屋さんがつけたものであれば外してしまいます。その本の本質と関係のないものは 取って、すっきりした本棚を作っていきましょう。しかし、好きでときめく帯であれば取っておいても構いません。帯専用の入れ物に別収納するのも有効です。

本のトキメキチェックも直感を信じて

本も衣類の時のトキメキチェックと同じように一つ一つ手に取って直感を信じて選んでいきます。衣類のトキメキチェックをした後であれば、スムーズに選べると思います。迷った時は、「この本は今の自分にふさわしい情報を与えてくれる本か?」「大切に残した方がときめくか?あるいは手放した方がときめくか?」「この本を読むと幸せな気持ちになるか?」「今この本が本屋さんに並んでいたら買うか?」など自分に問いかけて見てください。

ときめく本を選ぶ時は、中は見ないようにしましょう。中を読み始めてしまうと、片づけに集中できなくなってしまうのと、本を選ぶ時の直感がうまく働かなくなってしまうことがあるからです。思考で考えて選ぶよりも、自分がその本を持ってみて幸せに感じるか、自分の手に取った時の感覚を大事にしていきましょう。

手放す時のコツは、「自分よりこの本を必要としてい人がいるのではないか?」本も手で取って開いて読んであげてこそ、本の使命が果たせます。家の中に埃だらけにされて、全然開いてもらえない本たちに、あなたはときめきますか?

人からもらった本やサインの入った本など、手放しにくいものもあるでしょう。そんな時は、また自分に問いかけ見ましょう。「その本と一緒に居たいか?」「その本があると自分の生活が輝くか?」こんな風に自分の心に正直に選んでいってください。人からもらった本は、その時に既に感謝は受け取っているいるはずです。人からもらったから悪いからと思って取っておくことにあなたはときめきますか?

本棚の高さに合わせて収納

本の高さはまちまちですので、グループ別に分けた高さの揃う本たちを先に収納していくとスムーズに進められます。シリーズ化したもの、漫画などは量の多いものから収納していきましょう。同じジャンルの本、小説、趣味、勉強、学び、などできるだけカテゴリーごとに収納していきます。ジャンル別より、色別の方がときめく場合には、自分のトキメキを優先して収納していきましょう。

料理のレシビ本などはキッチンのスペースに、仕事に関連する本などは自宅オフィスのデスクやスペースに収納するなど、臨機応変に使い勝手の良い場所に収納してください。残した本をまたすぐ開いて読めるように本が引き立つスペースを選んでください。

本は頭の中の価値観を引き出す

本は、今のあなたの大事にしたいことを表します。これからあなたが大事にしていきたい価値観、情報、人生にとって大切なことを想いながら選んでください。

読まない本をずっとしまっておくことは、頭の中にいらない情報を溜め込むことに繋がります。逆に本を選び抜くことは、あなたの頭の中の情報を整理してクリアにする手助けとなります。あなたのときめきライフに合った本を、愛情を持って大切にしていきましょう。

ときめく本棚に

最後に、すべての本を本棚や収納場所へ戻して本の片づけは終了です。大好きな本たちはVIPで一番上の棚に、大好きな置物と一緒に並べてあげると見ていて楽しめるようになります。手放した本のスペースに今自分の欲しい鮮度の高い本を本棚に入れてあげることもできます。

そんな風に自分の持っている本と向き合って、これからも大切に保管してあげましょう。本の中の情報がもっともっとあなたを楽しませてくれます。自分が選びきった宝物の本たちと、みなさんがときめく暮らしができますように。

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Miwa

Miwa バンクーバー歴26年、横浜生まれ横浜育ち。 2020年のコロナ渦の中の再婚、成人した息子が一人。 こんまり流認定片付けコンサルタント:片づけを通して人々が自分の価値に気づいて、トキメキのある輝く人生を送るお手伝い。 保育士歴20年、胎内記憶教育認定講師:発達障害、問題行動の子供たちと親たちの心をつなぐサポート。 子供達の世界観、価値観から学んだママも子供も笑顔で輝ける子育てのサポート。

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