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カナダのオンラインショッピングをより便利に!アメリカの住所に送ってカナダで受け取ることができるサービス「Shippsy」

カナダとアメリカは同じ北米でも物価は大きく異なり、全く同じモノであれば為替レートを考慮してもアメリカの方が安い場合が多いため、カナダからわざわざ国境を越えてアメリカにショッピングに行く人もいるほどです。

しかしバンクーバーから車で気軽に行けるのはせいぜいシアトルのあるワシントン州内。一般的なモノであれば店頭で買えますが、少しマニアックなモノなど、オンラインでしか買えないこともあります。

カナダからアメリカのオンラインストアで購入する場合、国際配送となり送料が割高になるのが普通で、中には国際配送自体対応していない店もあります。そんな時、一昔前までは「Cross Border Pickup Service」を利用するのが一般的でした。これはアメリカの住所の貸出しと、荷物の保管をしてくれるサービスで、荷物が届いたら国境近くのオフィス/倉庫に荷物をピックアップに行くという内容です。ただ、このサービスでは国境を超える必要があり、アメリカへの入国手続きなどは通常通り行わないとなりません。

そこで近年登場したのが、従来のサービスをさらに便利にした、カナダ国内のピックアップに対応したサービスです。これは、従来と同様オンラインショッピングでアメリカの住所に送りますが、届いた荷物をカナダまで持ってきてくれるのです。そしてそのニッチなサービスをバンクーバーエリアで提供しているのが「Shippsy(シップシー)」です。

Shippsy

Shippsy(シップシー)のサービス内容

Shippsy のサービスは大きく分けて下記の2つです。

  • アメリカの住所に送った荷物をカナダでピックアップ(BC州はRichmond)
  • アメリカの住所に送った荷物をカナダの指定住所に転送

Richmond ロケーション
3511 Viking Way, Unit 10, Richmond, BC V6V 1W1
祝日:土

料金はとってもシンプル。アメリカの住所の使用と、届いた荷物の保管は下記の基本料金に含まれ、その他、パッケージの価値、種類に応じて別途税金や関税が課金となります。転送を希望する場合はさらに送料が課金されます。

料金
基本料金
アメリカの住所の使用と荷物の保管(30日)
$6.99/パッケージ
  • パッケージの重量が 10lb(4.5㎏) を超える場合は、1lb ごとに $0.35 課金
  • 指定の住所に転送する場合は別途その送料
  • 税金や関税は別途
税金と関税の計算(個人使用目的)

基本料金の他、送る商品の価値(購入額)によって税金、関税が課金されます。この証明として購入時のレシートなどをアップロードする必要があります。たとえば $50の商品を送る場合は13%の税金のみで、$200の商品の場合は13%の税金と、最大25%の関税がかかります。

商品価格CBSA税金CBSA関税
$40 CAD 未満なしなし
$40 CAD 以上 $150未満13%なし
$150以上13%0% ~ 25%
(商品のカテゴリに応じて)

これら税類の支払いは全て Shippsyの管理画面内で基本料金と一緒に一括して行います。

実際に使用してみて

今回実際にShippsyを利用してみました。購入したのは以前から欲しかった車に装着するLEDライト(マニアックなので詳細は省きます)。カナダでは販売しておらず、また、カナダへの国際配送に対応している店もなかったため、まさにShippsyの出番。

購入した商品の価格は下記のとおりです。大きさは 15㎝ x 15㎝ x 1.5㎝ 程度の箱で、それが2つ。重量は2つ合わせて 350g 程度でした。

商品の購入価格$53.53 USD

そしてShippsy 上で支払った費用が下記です。今回はリッチモンドまでピックアップしに行ってきました。

Shippsy 基本料金$7.83
(基本料金 $6.99 + GST $0.84)
CBSA 税金$10.05
CBSA 関税$0
合計$17.88

結果、商品の購入額に加えて追加で支払ったのは、$17.88 CAD。購入した商品の価格に対して考えると決して安いとは言えない額ですが、カナダでは購入できなかったものなので許容範囲ではないでしょうか。また、もし仮に国際配送を行っている店からの購入だったとしても、送料がこれより高くなることが多いので、アメリカでのオンラインショッピングの際には常に選択肢の一つとして検討してもよいのではないかと思います。

一点、Shippsy の利用の際の注意事項としては、商品の販売額に対して税金と関税が否応なしに課税されてしまうという点です。直接国境を越えてショッピングに行った場合は、箱から出して中古として持ち帰ってきたり、全額申告しないなど、税金/関税を免れる努力ができます。もしくは正直に申告したとしても必ずしも課税されるとは限りません。しかし、Shippsy では商品の価格を証明するためにレシートなどをアップロードする必要があるため嘘をつくことが困難です。

もし複数の商品を購入する予定があり、車で気軽に国境を超えられる状況ならば、下記などの荷物の受け取りサービスを利用すると良いでしょう。ピックアップのために国境を超えないとなりませんが、アメリカの住所の利用と荷物の受け取り&保管を数ドルから利用できます。

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hiro

Tamago TimesのWebやライター担当。2006年からバンクーバーに滞在。日本ではずっとWeb関連、カナダではワーホリ、留学生などへの情報案内やサポートをしながら、副業としてWeb作成やメンテナンス、デザイン、写真/動画の撮影・編集をしながら生活。執筆分野は主にIT、ガジェット、IT、現地情報、留学、ビザ、動物など。

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